◆ 2つのニュースに対する社会の関心に「?」が発生し...。 ◆
ここのサイトの読者に限れば気づいた方はもちろん、しっかり読み込んだ方も
多いかもしれません。
今月の中頃、「薄毛治療に初のガイドライン」なる記事がネット上にありました。
記事を抜粋すれば「多くの男性を悩ませる薄毛・脱毛について、
日本皮膚科学会は診療ガイドラインを初めて作成した」そうです。
Top > コラム (隔週更新) > 第8回 「頭髪の悩みに関係する2つの記事を見て」
◆ 2つのニュースに対する社会の関心に「?」が発生し...。 ◆
ここのサイトの読者に限れば気づいた方はもちろん、しっかり読み込んだ方も
多いかもしれません。
今月の中頃、「薄毛治療に初のガイドライン」なる記事がネット上にありました。
記事を抜粋すれば「多くの男性を悩ませる薄毛・脱毛について、
日本皮膚科学会は診療ガイドラインを初めて作成した」そうです。
早い話が、巷にあふれるさまざまな薄毛・脱毛治療に対し、
「これは科学的根拠があるからランクA」、「これはどうもアヤシイからランクD」という
リストをつくったという話です。
この記事の内容については、記事を見ていろいろ調べてみた方も多いでしょうし、
実際体験者を含む消費者側の主観として賛否両論あると思うので、
ここではあえて記事の検証はしません。
というのも、育毛兄さんとしては、別のところに目が行ってしまいまして...。
それは何かというと、この記事に対する「みんなの感想」という五角形グラフ。
「考えさせられる」「興味深い」「役に立つ」の3項目で高得点が付いていました。
しかし、これだけ関心を抱かれているにかかわらず、
「誰かに教えたい」は一番低ポイントなんですね。
これは、面白いというか不思議な結果です。
そしてもう一つ興味深いニュースが。
これもやはり大きく出ていましたが、カツラメーカーのアデランスが「ユニヘアー」に
社名変更するという記事。
こちらの五角形グラフは5項目すべてにおいて高ポイントになっています。
ともに頭髪の悩みに深く関係する記事なのに、これは大きな違いですね。
もっとも、この理由はニュースに寄せられたコメントから推測することができそうです。
そのコメントをザッとみれば、「知名度を無視して何故に社名変更?」というものが
大勢を占めています。
要するに、ブランド名の知名度無視に対する経済的見地からの疑問がほとんど。
当然、コメントを寄せた人たちの中に、頭髪の悩みを抱える人の比率は
少なくなっていることでしょう。
それに対して、育毛・脱毛治療のランク付けというニュースに寄せられているコメントは
「ハゲの悩みは人に言えない...」という発言をはじめ、
ニュアンスで推測すると、どうやら自らが頭髪に悩んでいる方のコメントが多いようでした。
◆ 声を大にしにくい「ハゲ」の悩み。ゆえに情報交換も難しくて。 ◆
人の言えない悩み...。確かに薄毛・脱毛の悩みというものは他の症状に比べ、
声を大きくしにくい状況が社会にはあります。
たとえば今時なら、花粉症、またアトピーなどは、その対策や良い薬の情報などを
聞きやすいことでしょう。
たとえ相手が花粉症ではなくとも、「効く薬があるって誰かに聞いたら教えて!」
と言うのにさしたる抵抗は感じない人が大多数ではないでしょうか。
もっと言えば、うつ病すらも最近ではカミングアウトしやすい環境ができつつあります。
嗚呼、それなのにそれなのに...。
普段の生活にも仕事の効率にも何ら影響を及ぼさない頭髪の悩みは、
未だ暗部にとじ込められています。
いや、むしろ、社会生活上深刻になりきれないからこそ、
悩みとしての市民権を得られていないのかもしれません。
しかも薄毛・脱毛の悩みというのは、いわゆる"同病相憐れむ"という機会を
つくりにくい症状でもあります。
たとえば、同じ悩みを持つ者同士で情報交換を...と思っても、
それを本人が隠している(たとえばカツラ着用等)場合には、同胞かどうかの確認もできません。
「ひょっとしてカツラですか?」とは、それに続く言葉が「実は私も...」であっても、
問いかけ第一声を発するには勇気が必要です。
ましてやそれが、上司とか仕事の取引先とか、相手の立場が上である場合には、
無謀と言える覚悟が必要でしょう。
万が一、最初の一瞬で怒らせてしまえば、
その後のフォローさえもできなくなってしまいますからね。
さらにもまして、フサフサ派が、たとえ心からの親切心であろうとも、
「ひょっとして...」などと発した日には...これは、想像をするのも恐いですね。
かくして、頭髪の悩みは地下深く、いや、個人個人の心の奥底に沈みこんでしまう
こととなります。
それでホントに良いのでしょうか...。
次回はこの悩める心理をさらに探り、いろいろ考えていきましょう。
